座学【ヨガの歴史】

座学【ヨガの歴史】

ヨガが生まれた歴史について簡単に説明します。

 なお、以下の内容には諸説あります。
年代、時代背景の捉え方も様々あります。

これらを踏まえた上でご参考下さい。

 

 ■ヨガの意味

サンスクリット語で「つながり」「結合」。
語源は馬と馬車をつなぐ馬具「軛(くびき)」を指す「ユジュ」。

このユジュがヨガという言葉に変化していく過程で、
馬と馬車という異なるもの同士を1つにし、
「繋ぐ」という意味を持つようになったといわれています。  

 

■ヨガの歴史「世界」

B.C.3000年 

インダス文明の「モヘンジョ・ダロ」でヨガの様なポーズや坐禅を組んでいる壁画が刻まれる
(おぼろげな起源)

B.C.1500年
アーリヤ人のインド侵入、ヴェーダ文化誕生
(自然神崇拝)
B.C.800年
ウパニシャッド聖典群の誕生
(ヨガの原点)
B.C.500年
仏陀誕生
B.C.400年〜300年
インド六派哲学で1番古い「サーンキャ学派」がカピラにより作られる
(ヨガの理論的ベース)
B.C.200年〜A.D.400年
「ヨガ・スートラ」
「バガヴァッド・ギーター」成立
(ヨガの2大経典)
A.D.600年
タントラ隆興
(ハタ・ヨガの原点)
A.D.1000年
ハタ・ヨガが体系化
A.D.1600年
「ハタ・ヨガ・プラディピカー」成立
(ハタ・ヨガの根本経典)
A.D.1900年代
ヨガがインド国外へ広がる

  

 ■ヨガの起源

ヨガがいつ、どこで、どの様に生まれたのかよく分かっていません。
考古学的に考えられる最古のヨーガ起源は、紀元前3000年頃に栄えたとされるインダス文明の時代。

インド土着の民族、ドラヴィダ人がインド西北部(現在は大半がパキスタン領)を流れる大河、
インダス川流域に築いたとされる古代文明です。

この文明を代表する遺跡「モヘンジョ・ダロ」の壁画に、ヨガの様なポーズや坐禅を組んでいる様な人物が刻まれています。

 

■ヨガの歴史「日本」

 806年頃 空海が中国の唐より持ち帰り、瑜伽(ユガ)という表記で伝来したとされる、瞑想が中心
天台宗や真言宗の修行僧たちによって受け継がれたとされる
1919年 ヨガを日本に初めて広めたとされる中村天風氏が「心身統一法」を考案
1940年代 三浦関造氏がハタヨガの指導者の草分けとして活躍し、
その普及に貢献
1958年 「沖ヨガ」の考案者である沖正弘氏が「日本ヨガ協会」を設立、「沖ヨガ」は後に海外にも広まる
1966年 大阪大学名誉教授の佐保田鶴治氏が、ヨガ歴史上最古の体系的経典である「ヨーガ・スートラ」を翻訳・解説
1970年代 第一次ヨガブーム到来
(エクササイズとしてのヨガも一般的に広がる)
1980年 第1回国際総合ヨーガ世界大会開催
(フィットネスとしてもヨガが普及するきっかけとなる)
1995年 オウム地下鉄サリン事件
(ヨガや瞑想を謳った宗教団体であったため、ヨガへのマイナスイメージの影響でヨガ人口が一時激減)
2003年以降 アメリカのハリウッドセレブをメインに起っていたヨガブームが日本にも到達、ファッション性やスタイル性の高いヨガは若い女性を中心にその人気が加速する
(第二次ヨガブーム到来)
2004年 日本最大級のヨガの祭典「ヨガフェスタ」開催
(流派を超えてヨガの指導者や愛好家が集い、業界全体での活発な交流が促進される)
2010年代 日本のヨガ人口が100万人を超える

 

■ヨガは5000年の歴史がある

ヨガの歴史は大変古く、紀元前3000年頃から始まったとされています。
その歴史は5000年近く!!!

各時代背景を反映させながら
古くは師匠から弟子に語り継がれるものとして、
現代では多くの人が気軽に取り組める形で、
いろいろな流派も作られ、
ヨガは存在しています。


「人々の心身の健康にとって本当に良い物」だからこそ、
何千年経っても廃れることが無く続いているのだと思います。

 

Back to blog